沖縄県今帰仁村のシマ月桃の葉油
月桃について
月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物で沖縄を代表するハーブの一つです。葉が大きく、5月から6月には穂状の白く可愛い花をつけます。

月桃の優れた力
月桃は抗菌力や抗酸化力が高く、沖縄では古くから食べ物の保存に使われてきました。近年の研究で皮膚の炎症を抑える作用やアトピーを抑える作用など肌トラブルに対する効果や、メラニン生成阻害作用などの老化防止効果があることが分かっています。
また、ニキビの原因菌であるアクネ菌に対して優れた殺菌効果を持っていることが分かっています。
このような高い機能性があるため、沖縄では化粧品の原料としても使われています。
希少な原料
化粧品の原料としては主に沖縄原産のシマ月桃と台湾原産の亜種のタイリン月桃の2種類が使われています。この2つはオイルの抽出率が異なり、タイリン月桃が100kgの葉から100ccの葉油を抽出できるのに対し、シマ月桃は30ccしか採れません。
また、沖縄本島ではシマ月桃とタイリン月桃の交配が進んでいるため、純粋種のシマ月桃は少なくなっています。
そのため、シマ月桃の純粋種の葉油はとても希少な原料となっています。
月桃農家が手作りで葉油を抽出
沖縄県今帰仁村でシマ月桃を栽培している農家が手作りで葉油を作っています。 赤ちゃんや妊婦が使うものなので、アルコールやBGなどの化学溶剤を使わず、水蒸気蒸留法という水だけを使った方法でやさしく葉油を抽出しています。水蒸気蒸留法
水蒸気蒸留法を簡単にご紹介します。
まず、収穫したシマゲットウの葉を乾燥させ、細かく刻んで釜に入れます。
そこに地下水を入れ、熱すると蒸気の中に葉のエキスを含んだ油分が出てきます。
その蒸気を取り、冷却することで溜まった水の上面から葉油を取り出すことが出来ます。
葉油を取った後の水にも月桃の葉の成分が溶け出しているため、フローラルウォーターとして化粧水の原料になります。