沖縄県の月桃葉
月桃
月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物で沖縄を代表するハーブの一つです。葉が大きく、5月から6月には穂状の白く可愛い花をつけます。
月桃の葉で巻いたお餅を食べて健康と長寿を祈願する習慣
沖縄には健康と長寿を祈願して旧暦の12月8日にムーチーというお餅を食べる伝統があります。
ムーチーは餅粉を練って、紅芋や黒糖などで味付けしたものを月桃の葉で包み、蒸すことで作ります。
月桃の葉が使われているのは、沖縄では月桃の葉が邪気を払う薬草だと考えられてきたためだと思われます。
月桃の優れた力
沖縄で邪気払いの薬草と考えられている月桃ですが、それを裏付けるように近年の研究で優れた抗菌・抗カビ作用があることが分かっています。また、沖縄の強い紫外線の下で力強く育っているため、ゲットウポリフェノールというエイジングケア成分が含まれています。
そのため、抗酸化力が高く、ORAC値という抗酸化力を測る指数は、60,000(μmol TE/100g mol)と非常に高いことが分かっています。
健脾・整腸作用があることから、漢方薬やお茶としても利用されています。